関節が原因の痛みについて

最近は「体幹を意識しましょう」とか「体幹を鍛えましょう」など
体幹の筋肉が重要です!と言われることが増えてきました

しかし体幹においては、筋肉と同じく関節もまた重要です

そもそも全身には大小合わせて260個ほどの関節があります
ここでいう体幹の関節とは、その沢山ある関節の中でも
人間の土台となる背骨・骨盤・胸郭に存在する関節です

通常は意識していませんので見落とされがちですが
体幹の関節がキチンと機能することで、人は様々な動作を行うことが可能になります

分かりやすい例では、背骨を指で触りながら体を捻ったり倒したりすると
椎間関節という部分の動きが感じられると思います

他には肋椎関節、仙腸関節などなど、体幹部には数多くの関節が存在していて
一つ一つの動きは小さくても、無意識の中でそれぞれが連動して大きな仕事をしているのです

筋・筋膜の治療はコチラ

関節が原因かもしれません

どこに行っても治らなかったその痛みは、骨盤・背骨・胸郭などの関節が原因かもしれません
特に骨盤の関節は人の重心に存在するため、多くの症状に関わっています

痛みを取るためには、この関節機能を正常に戻す必要があります
それが、当院で行っているAKA療法・AKS療法®です

腰・背・肩・首・頭・手・腕・股・膝・足など、体幹の関節機能障害はあらゆる部位に痛みを発生させます
例えば、「骨盤の関節の機能障害によって膝が痛くなっている」などは本当によくあることです

今は、これを読んで不思議に感じたり、「ウソつけ」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが
ちょっと先の未来では、痛みに対してこのような考え方・治療法が当たり前になっていると思います

もちろん私も以前は「そんなバカな」と半信半疑でしたが
毎日のようにAKA療法・AKS療法®によって、目の前でドンドン痛みが消えていく人をみているので
今は痛みに対して、まずは関節の機能障害を疑うようになりました

関節にアプローチをして、それでも残る痛みがあれば
次にそれは筋・筋膜からの痛みかもしれない、ということで原因の切り分けができますし
その順序で治療を行うことで根本的な改善までのスピードが圧倒的に早いです

関節が原因の痛みは電気治療・マッサージなどで治すことは困難です
必要なことは関節神経学に基づいて、機能障害を正常に戻すことです

痛いからマッサージ・痛いからストレッチ・痛いからブロック注射
それ、どれだけ効果がありましたか?

ご存知のように、世の中も医学も凄いスピード感でドンドン進んでいます
これまでの「当たり前」という概念に縛られないでください
痛みに関する学問・技術・常識は、日々進化しています

AKA療法は高い効果が認められ、一部の病院やリハビリ施設で利用され始めています
しかし習得が簡単ではないためか、まだ少数の医師のみが治療に使っているという状況です

AKS療法®はこれが進化したものです
筋・筋膜へのアプローチが可能になり、AKA療法の弱点を見事に克服した治療法になります

関節神経学の観点では

ちょっと専門的な話ですので、興味のある方のみ読んでみてください
簡単に概要を図に記すと以下のような感じです

関節神経学的メカニズム

・「受容器Type1」とは
関節の中にあり、その関節が現在どのように動いているのか
その位置・スピード・振動などを脳に伝える重要なセンサーです

特に体幹部にはこの「type1センサー」が豊富にあります
人間は2本足でバランス良く立って歩いたり運動をしたりという、とても複雑な動作を行います
その際の姿勢制御をするためには、たくさんのセンサーが必要だからです


・「関節静的反射」とは
何らかの原因により、関節機能に異常が起こったことを「type1センサー」が捉えると
その信号を受けた脳は、周辺や繋がりのある関節包・靭帯などを緊張させる命令を出します
これを「関節静的反射」と言います

例えば野球やテニスでボールをインパクトした瞬間に、人は手首を固めています
そしてインパクトの刺激が消えると同時に手首を固めるのを止めます
これは無意識の「関節静的反射」によるものです
スポーツの世界ではとても有用な瞬間的な反射です

もしも関節機能に障害が起きていて異常刺激が消えることがなければ、「type1センサー」は異常という信号を送り続けます
するとそれを受け取った脳は、関節周囲を緊張させるという命令を休むことなく出し続けてしまいます
つまり、止まることのない「関節静的反射」です

このような継続的な「関節静的反射」により、周りの組織もドンドン緊張して固まっていきます
するといよいよ、侵害受容器と言われる「受容器type4」が働きだします


・「受容器type4」とは
痛みに関与するセンサーですが基本的に普段はあまり反応しません、ちょっと鈍感なセンサーです

しかし過剰な運動ストレスや、上記のような「関節静的反射」の亢進が起こることで感受性が高まる
つまり敏感に反応するようになるのです

普段は滅多なことでは反応しない、この「type4センサー」が信号を送ることで
脳は強い異変がそこに起きていると判断して、関節を保護するために危険信号として痛みを出現させるのです

関節神経学における痛みとは、このようなメカニズムで起きています

関節神経学的な治療とは

痛みの元々の原因である関節の機能障害を治療することが、最も大事で必要なことなのですが
それを可能にする治療方法が、当院で行っているAKA療法・AKS療法®です

この治療の狙いは副運動技術を用いて関節機能障害を改善し
「type1センサー」を再起動させることによって、持続的に出ている「関節静的反射」を抑制することです

そうすることで、過敏になっていた「type4センサー」は通常の鈍感な状態に戻り
脳から出ていた危険信号である痛みも消えていくのです

関節が原因の痛みは、マッサージ・電気治療・服薬・ブロック注射などでは治すことは困難です

今までの常識に囚われることなく、「そういう痛みもあるんだ」くらいに頭の片隅に入れておいていただけると幸いです

このAKA療法・AKS療法®という関節治療は、とてもやさしい刺激で行います
なぜなら、とても敏感な「感覚受容器」が反応しないようにしつつ再起動させることが肝心だからです

そのように弱い力で行うため、年配の方・妊婦さん・子供さんでも安全に受けることが可能という大きなメリットもあります


お問合せ
効果ゼロなら料金もゼロ